時は流れて

4/8
前へ
/72ページ
次へ
八木に続いて焼香を済ませ 八木が項垂れ座って居る秋田の許へ歩み寄った 「気を落とさないで」 八木が声を掛け 秋田は顔を上げ 立ち上がった 「部長も来ていただけたんですか 有難うございます」 紗那から聞いていたのか 表情は硬かった 「紗那 最後まで子供達の事を・・・・」 椅子に座って居る 中学生と小学生に視線を送った 「蓮君と碧君 紗那の子供・・・」 秋田はハンカチで涙を拭った 八木は子供の名前を聞いた時 和哉に視線を送った 二人駅へ向かい歩き始め 八木が口を開いた 「紗那さん・・・」 和哉が見ると 「碧君のお母さんに 成りたかったんだね・・・」 和哉を見つめ 和哉は黙って頷いた
/72ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加