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ここは何処?俺は俺
「え?」
目が覚めると俺はなぜかベットの上だった、一瞬病院かと思ったが俺はすぐにここが病院ではない事に気付いた、体を起こし辺りを見ていると部屋の扉が開いた
「起きたか、ほら、水でも飲め」
扉を開けて入って来たのはガタイのいい男性だった、
俺は戸惑いつつも水の入ったコップを受け取り、水を飲んだ、空になったコップをベッドのサイドテーブルに置き、彼に喋りかけた
「あのここってあなたの家ですよね?なんで俺はここに居るんですか?」
俺は聞いた。
「昨晩お前さんが森で倒れてるのを見かけてな、放って置くわけにもいかねぇから家に避難させたんだよ」
俺は少し疑問に思った、俺の住んでいた所は近くに森があるような所ではなかったし森に行くとしても車で二時間はかかる。
「どうした?そんな難しい顔して、」
彼は心配そうにこちらを見ていた
「いえ!というか、ありがとうございます!」
いろいろ気になる部分はあるが、この人が俺を救ってくれた事には変わりないので俺は彼に感謝を伝えた。
「いいんだよ、困った時はお互い様だろ?、そういや紹介がまだだったな俺はトレバーだ、よろしく」
「俺は海崎 創真です」
トレバーと軽い握手を交わした
✳︎✳︎✳︎
「ありがとうございました!」
俺はしばらくした後トレバーさんの家を後にした、
家をでて少し歩くと通りにでた、街は人々で賑わっていて楽しげな音楽がお店から聞こえてくる、なかには読めない文字の看板がいくつか出ていた。
「なんだ?この文字、ていうかここ、異世界みたい だな」
辺りを見渡すと中世ヨーロッパの様な空気が街を包んでいる。
「なんだ?このクエストボードみたいなやつ」
街の大きな酒場の横に大きい掲示板のような物に紙が貼ってあった、そこに書いていたのは、
ーーカルニコにてゴブリンの発見!報酬100ケル
ーー氷山の洞窟アイスワイバーン 討伐報酬1000ケル
...
「マジでクエストボードじゃん、、」
少し驚いた俺はただのそういうコンセプトの酒場だと思いクエストボードを後にした、道を進んで行くと、広場があり、中心に大きな噴水が見えた。
「ふぅ〜ちょっと休憩、」
俺は噴水に座り少し休憩する事にした、ここが何処なのか、これからどうするのか、蒼空を見上げながら考えた。
「あれ?創真?」
聴き覚えのある声だった、それは昔から聴いていた、とても懐かしい声、その声に当てはまる人物は一人しか居なかった、そして俺は上げた顔を下げ声のする方に向けた。
「え??」
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