6人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
――――もう手遅れかも知れない。――けど・・・・・・。
僕は対ヴィラン用注射銃ディーオンにゲイボルク薬が入ったカートリッジをセットしそれを一馬に向け撃ち込む。
「ヴヴブゥー」
それは一馬の腹部に当たり、一馬は唸り声をあげ倒れた。
――――神様、どうか一馬をお助け下さい。
――――もし、効かなくて死んでしまったら。
僕は暫くの間ハラハラしながら成り行きを見守っていた。
すると、一馬がむくりと起き上がり言葉を発した。
「あれ、僕は何でここに……」
「一馬。――本当に良かった。もとに戻って」
僕はこの後、事情を知らない一馬にあった事を全て話し、理解してもらった。
信じられないといった様子だったが、ゲイボルクが効いて本当に良かったと思う。
一馬が元に戻り、平穏な日常を取り戻したのだから……。
僕の日常はというと、もう少し後になるけど……。
最初のコメントを投稿しよう!