ゲイボルク

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                                                          ――――もう手遅れかも知れない。――けど・・・・・・。      僕は対ヴィラン用注射銃ディーオンにゲイボルク薬が入ったカートリッジをセットしそれを一馬に向け撃ち込む。 「ヴヴブゥー」  それは一馬の腹部に当たり、一馬は唸り声をあげ倒れた。 ――――神様、どうか一馬をお助け下さい。 ――――もし、効かなくて死んでしまったら。  僕は暫くの間ハラハラしながら成り行きを見守っていた。  すると、一馬がむくりと起き上がり言葉を発した。 「あれ、僕は何でここに……」 「一馬。――本当に良かった。もとに戻って」  僕はこの後、事情を知らない一馬にあった事を全て話し、理解してもらった。  信じられないといった様子だったが、ゲイボルクが効いて本当に良かったと思う。  一馬が元に戻り、平穏な日常を取り戻したのだから……。          僕の日常はというと、もう少し後になるけど……。
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