腐りきった人類

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すると、その中にその偉い人にくっついてる秘書という人物に注目した。 「こいつの経歴は凄いな。根は真面目と見た」と言いながら目を細めた。 その秘書の名前は、御沢 塁(みさわ るい)と書かれた自分等とは違う出身の人らしかった。 その出身の欄を見たら“日本”と書かれていた。 今の日本は姿の形もないが、その志だけは立派なものだった。 だが、いつしか人は豊かさを覚えて上に立つ人間は自分の懐のことしか考えなくなった。 もっと悪いのは嫉妬心だけを燃やして自身の目標だけに盲目的になって大量の犠牲を産むことになる。 だが今からやろうとしてるのはその不穏分子を取り除くことだ。 「今、この人は何処にいる?」 そう聞くと、ミレイは今持ってるタブレットを使ってその人の行方を検索してくれているとすぐに見つかった。 「遊戯室にいるようです」 それを聞いて、ガレットは今の研究をデータに保存しさらに万が一を備えて誰かに盗まれて削除されたときのために保険で白衣のポケットに入ってるデータチップを取り出した。 それをサーバーに挿し入れて、『データ移送』のタグを押してプログラムを移した。 さらにさらに、自分の考えるコンピューターの罠を貼ってそして、自分しか分からない非常口を作ってからコンピュータの画面を消した。 準備が整えたところで目的の人物に会うことにした。 「ミレイ…お前はここにいろよ」っと行く前に助手の彼女に留守番を頼んだら、彼女は何処となく寂しげな表情をしてから納得の承諾をしてくれた。
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