女が凶器を持ってやってきた話

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女が凶器を持ってやってきた話

(※後日、挿絵を追加予定です。)  前回と同じ部屋・同じ時期の、ある夜のことです。    突然玄関のチャイムが鳴り、玄関越しに「こーんばーんはー」という、4〜50代くらいと思われるの女性(以後A)の声が聞こえました。 2664cf1c-1cc3-4452-b378-d1454eabddbe  なかなか機嫌が良さそうな声をしていた記憶があります。      しかし私は、宅配便を含め、お約束をしていない人以外は玄関を開けないようにしているので、無視しました。しかし… ピンポーン 「こーんばーんはー。」 ピンポーン ピンポーン 「こーんばんーはー。」          無視をし続けても、Aは何度も何度もチャイムを鳴らして「こーんばーんはー」と言い続けました。      怖いので関わりたくはありませんでしたが、Aが諦める気配は無く、煩さくて不快だったので、玄関のドア越しに強い口調で「何でしょうか?」と尋ねました。 するとまさかの… 「遊びに来ましたー。」          …いや何でだよ!めっちゃ怖い!      管理会社は閉まっている時間だったので、大袈裟かと思いましたが110番通報で事情を話し、警察の方に来ていただきました。            通報してから2,3分ほどで警察官の方が3名来てくださり、外で何やらお話しをしています。 話の内容が気になったので、玄関で聞き耳を立てていましたが、近隣の住民に配慮をしたのか、声を抑えて話していたようなので、どんな会話がなされていたのかは分かりませんでした。        数分くらいでAが警察官の方とその場を離れたようなので、恐る恐る玄関を開けると、女性の警察官の方が立っていらして「大丈夫ですか?」と声をかけていただきました。      このとき、女性の警察官の方から、チャイムを鳴らしていたのはご年配の女性で、お帰りいただくように お話しをしてくださったと聞きました。      この時点では、警察に通報したし、さすがにもう来ないだろうという安心感もあり、Aについて深くは追求しませんでした。          「(よかった よかったー。)」  私は安心して、リビングでテレビを見ながらゴロゴロしていました。
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