1人が本棚に入れています
本棚に追加
しかし…。
ピンポーン 「こーんばーんはー。」
…うそやん。 Aの再来です。
先程お帰りいただいてから、一時間も経っていなかったと思います。
カリカリカリカリ…
ピンポーン 「こーんばーんわー。」
カリカリカリカリ… ピンポーン
今度は何か棒のようなものを引き摺っている音が聞こえました。
待って。それって、ヤンキーのアレ…?
私は鉄パイプを想像しました。
変に刺激をしたらヤバそうだし、もう放置しよう。
私は一旦Aを放置することにしました。 それでも。
カリカリカリカリ…
ピンポーン 「こーんばーんわー。」
ピンポーン 「こーんばーんわー。」
ああ、もうこれはダメだ。
かなり気が引けましたが、私は再度110番通報をして、Aが棒らしきものを持っていることを伝えました。
そして、すぐに警察官の方に来ていただきました。
雰囲気的に先程と同じ方が来てくださったようで、やはり声を抑えて何かをお話しされていました。
私はAに顔を知られたくなかったので、今回も玄関越しで様子を伺っていました。
やがてAが帰っていったので玄関を開けると、先程の女性の警察官の方がい立っていました。
そしてまた「怖かったですよね…。」とお気遣いいただいたので、こんなことで110番通報をして申し訳ないし気まずいなぁ…と思いました。
…が。 このとき、Aが持っていたのは ただの棒ではなく、角柱状のアルミのパイプだったことを教えてもらいました。
ああ。これ、アレだ。 玄関開けたら殺られるヤツだ。
私はドン引いて、その後警察の方と何を話したのか全く覚えていないのですが、その後Aが来ることはありませんでした。
警察の皆様、ありがとうございます。
その後、ちゃんと引っ越しました。
最初のコメントを投稿しよう!