1人が本棚に入れています
本棚に追加
あー怖かった…!もう一度寝てしまおう!
そう思って、私は改めて布団を被りました。
それから体感で1〜2分くらいだったと思います。
目を瞑っているので瞼の中は暗いはずなのに、急に真っ白になり、筆で書いたような文字が浮かび上がりました。
ぐちゃぐちゃで、文字化けのような感じの中に『呪』という文字だけは認識できました。
すると、考える間もなく様々な文字が浮かび上がってきました。
文字化けのような文字の他にも、梵字のようなものもありましたが『呪』『死』という文字があったのはよく覚えてています。
これらの文字を見て、私はなぜか「お札だ…」と思いました。
そして、直感で見てはいけないものだと思い、閉じた瞼の中で必死で文字を見ないようにしようと眼球を動かしましたが、逃げても逃げても視線の先に文字が浮かび上がります。
このままではダメだと思い、声にならない声で雄叫びを上げて、無理矢理目を覚ましました。
夢はここで終わりなので、オチはありません。
その後、何か悪いことが起こったわけではありませんが、何故私は「お札だ…」と思ったのか、それについては今でも少し気になっています。
最初のコメントを投稿しよう!