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昼休みに、私はモヤモヤを話してみることにした。
「結子ちゃんは、身長高くてヤだなーって思ったことはないの?」
「うーん、もうそろそろ止まってもいいんじゃないかな? とは思うよ。それか、もう少し体重が増えるか」
結子ちゃんは私より更に細い。なのに、すごくたくさん食べる。
そして、運動ができる。彼氏もいる。華やかな美人ではないけど、パッと見は清楚で可憐な印象。
高身長でも、あまり気にならないんだろうな。
「今日元気ないの、それのせい?」
結子ちゃんにバレてしまった。
「うん。なんか、無駄に体が縦に長いなーって」
「まあ、身長を伸ばす方法はたくさんあるけど、縮む方法とか聞いたことないもんね。
だけど私は、高身長仲間がいてよかったなー、と思ってるよ。出席番号順でも身長順でも、絶対大好きな友達と一緒って最高!」
キラキラと輝くような笑顔が、キュッと固くなっていた私の心にじわじわと効いてくる。
「えへへ。私も結子ちゃんのこと大好き」
そっか、そしたらまあ高身長でもいいかな。私って、結構単純かもしれない。
でも悩んでると疲れるし、いいことない。
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