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「……疑問を持っているかどうかは、分かりません。俺の父親は三科大輔です。なのになんで豊さんが俺の前に現れないのか、それが……疑問で」
「お母さんの浮気を疑ったわけではない、と?」
「二人は仲がよかった!! 俺は……!!」
「申し訳ない。今のはあまりに無礼だった」
声を荒げた優斗に、宮野はすかさず謝罪する。謝られれば、優斗はそれ以上なにも言うことができなかった。
沈黙の後、再度宮野が口を開く。
「本題に入る前に、いくつか質問があるんだ。いいかな」
「……家族を侮辱するようなことじゃなければ」
唇を噛み締めるように睨み上げられての言葉に、宮野は了承を示して両手を挙げた。
「第一に──君から見て、君の家族は仲がよかった?」
「……よかったよ。いろいろ問題はあったし、ひどい部分もあった。だけど……全体的に見れば、仲はよかったと思ってる」
「座敷わらしを祀ってるということに、違和感を覚えたことは?」
「逆に聞くけど、おじさんは仏壇に違和感を持ったことは? ないでしょ? 俺にとってはあの祭壇は仏壇みたいなものだった。生まれたときからずっと家にあったんだから」
「なるほど。じゃあ……」
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