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Episode05
色んなことを考えながらようやく家に帰ると何故かリビングに明登がいた。
「遅かったな。残業だったのか?」
「な、なんでいるの? 今日は遅くなるって──」
「客足少ないから早めに帰って勉強しろってケイスケさんが言ってくれてそれで──おい」
「!」
突然腕を取られて明登が私を間近に見つめた。
「酒、飲んでるのか?」
「っ」
「しかもこれ……キスマーク」
「~~~」
首筋に指先をあてつつもの凄い形相で私を睨みつけた。
「おまえ、何やって来たんだよ!」
「……」
「俺という彼氏がいながらおまえ、他の男と──」
「ま、前にいったでしょ、告白された男がいるって!」
「!」
明登の気迫に負けじと気持ちを奮い起こして声高に叫んだ。
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