不運

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ところでアンクとは正反対に、町で一番幸運だといわれてる青年がいた。 名前はアンネス。 とにかく運が良い青年で幸運に恵まれた人生をおくっているらしい。 噂を聞いたアンクはアンネスのもとを訪れこう言った。 「町で最も運の良いあんたの側にいれば俺の不運が軽減するだろう。頼む。俺は自分の不運で死にたくない。一緒に行動してくれないか」 人の良いアンネスは彼の頼みに快く首肯き、その日からアンクとアンネスの二人は共に行動するようになった。 買い物や猟での狩り、何気ない外出もアンクはアンネスの横に並び歩いた。
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