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レベッカに途中まで道案内をしてもらい、別れた後は一人で広場の方へ出る。
するとそこには、すでに数十人もの留学生らしき人々が集まっていた。
パッと見た感じではアジア系の人が多かったが、たまにそれ以外の人も目に入る。
おそらくは皆、私と同じでクラス分けのテストを受けに来たのだろう。
ガヤガヤと賑やかなその場所では、たどたどしい英語があちこちから聞こえてくる。
「おーい、みさきちー!!」
と、周りの喧騒に負けないくらいの声量で、聞き慣れた声が私を呼んだ。
見ると、離れた場所からこちらへ一直線に舞恋が突進してくる。
「みさきちー! 会いたかったよおぉ~~!!」
ガバッと勢いよく抱きついてくる舞恋。
さっそく異国に馴染んでハグを習得したのだろうか。
「もう聞いてよみさきち! 昨日から今日にかけて散々だったんだから!」
「散々?」
そういえば、と昨日のメッセージを思い出す。
「確か、『泣きそう』ってメッセージくれてたよね。何かあったの?」
「何かあったどころじゃないよ。本当にひどいんだよ。昨日なんてさ、ホストファミリーの人たちと外食に出掛けたんだけど、その間に家に泥棒が入ったんだよ!」
「泥棒!?」
想定外の展開に、思わず身構える。
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