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第二話
「それでさ~」
咲夜が大学の話をしている。私は半分耳をかしながら、小説の構想を練る。
「奏は大学いかないの?」
「行かないよ。私はとても忙しいので。」
「どこかで聞いたことあるような台詞ね。」
「ピロッ」
咲夜が話の続きをしようとしたところで咲夜のスマホから着信音が鳴った。
「誰だろう。」
多分差出人を見たのだろう。あからさまに顔をしかめた。
そして
「うーん」
といって悩んだ後、こちらを振り返り
「ちょっと手伝って欲しいなー」
「嫌な予感がするんですけど。」
「二日後に合コン的なのに呼ばれまして、奏様のお力をお借りしたいのですが」
「どうしよう・・・だが断る‼️」
「頼むよ、かなえ○ーん」
「お金は二人分もらえるんだよ⁉️」
「行く・・・」
お金には目がない奏だった。
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