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第四話
「ねえ、大丈夫?」
「どうしたの?大丈夫だけど」
なぜかトイレにつれてこられた。
「いや、なんかボーッとしてるから。」
「馴れてないだけだから心配しないで。」
まあ嘘だけど。本音一秒もあの中にはいりたくない。
「嘘を嘘だと見抜ける人でないと難しいものがあるでしょうね。」
「だから心を読まないで❗」
「奏、後三十分だから頑張って‼️」
「わかった・・・」
トイレから戻って数分後
「あの・・・」
「ふぇッ❗」
いきなり後ろから声をかけられた。
「すいません、いきなり声をかけてしまって。」
「いえ・・・えっと・・・」
「颯坂 影狼です。」
こういうときって「くん」付けした方がいいんだよね?
「颯坂くんどうしたの?」
何されるんだろうか
「僕も、最近動画のストーリーに困ってるんです。協力しませんか?」
なんなのこの人。私が困ってるから協力してあげるみたいな言い方
「協力って何をすれば?」
仕事によっては考えないことも・・・
「奏ちゃんにストーリーを書いてもらって、それを元に僕が動画を作る。
もちろん収益の半分を給料にする。」
「でも、他に協力してる人いるんです。二人分は無理かな」
「そんな底辺じゃなくて僕と組まないか?」
ひどい言い方。自分の立場がわかってるんだろう?
「ちなみにいくらぐらいですか?」
「二十万円」
そんなものか
「今の収入が本と動画で七百万なんですけど・・・」
「ななぁひゃくぅ‼️」
「すご‼️」
「じゃあ、動画の収入はどうなの?」
本性が出てきたようね
「本は毎月じゃないけど月平均四十万。動画は月六百六十万」
「ろ・・・六百・・・」
「誰と契約してるんだ❗」
「カエデ(kaede)さんだよ。知らない?」
知らない訳がない。ゆっくり系の人の中ではヒカキンほど有名な人なんだから
「クッ・・・」
勝ったわ。黙っ○ろ底○が
「それじゃあ戻りましょうか❗」
私はわざと明るく話しかける。
「は・・・はい」
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