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#2 パステルピンクはずるい
──次の日──
今日は新しい委員会決めがあった。
どの委員会にしようかな。
正直言って楽しいのなんてないし、何でもよかった。
それでなんとなく莉子と美化委員に立候補することにした。
理由、ただのきれい好き。
でも予想外のことが起こった。
美化会員がとにかく人気だった。なんでよりによって美化委員なのか。
理由はすぐに判明した。美化委員の担当教員が若くて美人で有名な吉岡先生だからだ。
やけに男子が多いなとは思った。思春期恐るべし。
よってじゃんけんだ。
だけど私には一つ大きな問題があった。そう、じゃんけんが究極に弱い。
「よし!じゃんけんしよーぜー!最初はグー、じゃんけんぽんっ!!」
負けた。うん、予想通り。ちなみに莉子は美化委員の座を見事獲得した。
残ってるのは奉仕委員か図書委員。
私は図書委員を選んだ。まあ本は大好きだし。
でも私の学校は図書室に行く人は少ないし、仕事も大変で有名だったから
選んだ人は私一人だけだった。
奉仕委員は四人集まってる。
奉仕委員の定員は三人、図書委員は二人。だから一人はこっちに来る。
できれば話しやすい人が来てくれたらいいな。
「あのー、僕やっぱ図書委員移ってもいいですか?」
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