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なぜ。蒼空くんはしっかりと私のことを手で示している。
「いや、ちょ、ちょっと待って...。」
蒼空くんは私の話なんて一切聞かずに私の名前を先輩に教えている。
先輩が去ると私は蒼空くんに聞いた。
「なんで私?」
蒼空くんならほかの人を誘って副委員長をやってもらうことだってできたはずなのに。
「美桜ちゃんは嫌なの?」
「そりゃ嫌だよ!だって図書委員の仕事って大変で有名じゃ...。」
「僕といっしょに朝登校するの。」「え...?」
蒼空くんはずるい。
そんなこと笑顔で言われて、はい嫌です。って言える女の子がいないことをちゃんとわかってる。
ずるすぎる。
でもその分、この人には一生かなわないなと思ってしまう私もいた。
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