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5. エピローグ
私がかみさん「梨沙」と娘「美穂」の遺骨を前に天井からロープを掛け首吊り自殺する事を考えていた。
すると眩ゆい光が窓に映し出され…
「ドスン…」
激しい音と共に私の目の前に地球外生物「ムウ」が現れた…
「あんた、あたいの警告を無視したのか?」
「だから言うたろ?」
「おかしな法律「完全外出禁止法」を阻止しろとなぁ…」
「でもなぁ…あたいがあんたに伝えた事…今のあんたの環境下では難しかったかなぁ?」
「そうかあんた大変だったなぁ…?」
「あんた、家族を亡くしたからこれから死ぬんやなぁ?」
「死ぬのはあんたの勝手だわ…」
「でもなぁ…あんたが死んでも家族と一緒になれへんでえ…」
何故か私は「ムウ」に話しかける事が出来なかった…ただ感情を出すことが出来、私は「ムウ」の前で号泣していた…
すると…「ムウ」が…
「そやぁ、あたいの文明であんたを幸せにしてやるわ…」
「それがため蔵さんへの恩返しにもなるさかいに…」
「これはあんたにだけやで…」
すると部屋に突然扉が現れた…
「ムウ」は私に目で合図し扉を開けるように指示した。
「カッチャ…」
私は扉のノブを回しドアを開いた…
「あなた、おかえりなさい…」
「パパ、おかえり…」
「オッ…ゴッ…ウォン…ウォン…」
私は感情を抑えることが出来ずに号泣した…
扉を開けるとそこにはかみさん「梨沙」と娘「美穂」が私を迎えてくれた…
「ムウ」は私の顔を見て微笑むと眩ゆい光を発し消えたのであった…
私は心の中かで「ムウ」に何度も何度も「ありがとう」を繰り返していた。
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