あ。お前なんか。~ 知らない! GAぉ !

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あ。お前なんか。~ 知らない! GAぉ !

「お客様。カンガルーではありません。元々ワラビーなので、お客様宅の商品がエム(M)、強いて言うならエル(L)から上がカンガルーサイズです。ちなみに4Lサイズまで制作の予定です。料金はそのうち下がります。まー。携帯電話みたいなモノだと思って頂ければ。ハッハッハッ。」 メールの返信が、段々と緩い文面になっている。しかも、何処かで聞いた様な。聞かなかった様な話だ。 この頃、拓(たく)ちゃんは美月(みつき)を後ろから抱擁して尻尾で優しくナデナデしてくれる。 但し「ゲホゲホ。ガガガ。ガ。ゲホゲホ。ガガガ。ガ。ガォ。ガオ。ガオ。」コノ声だけは変わらない。何でだよ。アナウンサーの AIみたいに 喋れないのかよー。」 「いいえ。お客様。もっと話しかけてください。言語は日本語で充分ですヨ。拓(たく)ちゃんはAIでございます。」 長い、長い、報告メールを送信した。。。 次の日の朝ご飯を済ませて次の会社の面接に出かけ様とすると。何んと拓(たく)ちゃんが言う。 「止めな。意味が無いね。美月(みつき)ちゃん。」・ 「君の目的は何だい。良かったら、食事会でも。旅行でも。チケット予約から、引っ越しまで。貴女の予算のおもむくママ。僕は何でもできるんだよ。」 「え。予算は。」 「ゲホゲホ。ガガガ。ガ。ゲホゲホ。ガガガ。ガ。ガォ。ガオ。ガオ。」 首のリボン状の首輪を輝かせて拓(たく)ちゃんが言う。 「世の中はモノの考え方だ。其れを求めたのは美月(みつき)。同じ技術で同じパターンで。同じ事を繰り返して、又同じ様な会社に就職が出来て、田中拓也(たなかたくや)のそっくりさんから、ソノ会社を追い出されるのが君は好きなんだ。」 台所のソファに、ゴロンと横になると拓(たく)ちゃんは足を組んだ。大きな尻尾でバタバタと風を興しながら、寝返りを打つ。 「美月(みつき)が幸せじゃないと、僕は幸せじゃない。何の為にコノ家に運ばれて来たのか解らない。たったみつき(3/つき)の話では無い。僕さ。最新型なんだ。きっと、君より長生きをする。」   首のリボン状の首輪は「キュルキュルきゅ。。。」と、あらゆるパターンで光を放つ。 「本当に楽しいこと、考えてごらんよ。 いくらでも、その結果と原因を其処の壁にでも、パソコンにでも送ってあげるよ。」 「美月(みつき)は、退職金も企業年金も捨てて僕を選んだんだ。」 ~1ケ月なんてトックに過ぎた。 どうも、コレは コノ関係性は 世間的にも、拓(たく)ちゃんの知識においても新しい事例らしい。美月(みつき)は、AI拓(たく)ちゃんからパソコンの使い方を習い、TVのニュースの解説を受け、相変わらず大量の お得情報を流し受けながら、世の中を眺めている。ネ。世の中って面白いよネ。 さて。次はどうする???
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