07.

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07.

「あっ、分かった!鉄仮面さん、佐藤さんの事が好きなんですよ!」 それは、ある日の午後。 翼が突然、そんな事を言い出した。 「っ……!?」 「こっ、こら!何言ってんだよ、翼!!」 しかも、その日は珍しい事に──まだ明るい時間に、春ちゃんが来ていた時の事だった。 幸いにも他のお客様は居ない時で、店に居たのは俺たち三人だけだ。 「佐藤さんも鉄仮面さんの事、好きですよね?」 「え?そ、そりゃあ──……うん」 「っ──!!?」 あ、春ちゃんが珍しく顔を真っ赤にしている。 ここまで顔に出ているのは、珍しいな。 ……まあ、そう言う俺もなんだけど。 「おおっ、カップル誕生ですね!いやー、めでたいめでたい!!」 「翼!!」 「~……っ」 ヒューヒューと、翼に揶揄われる中。 俺と春ちゃんは、互いに顔を見合わせて、照れてしまうのだった。
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