焼き芋はねー。サラダになるヨね。

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焼き芋はねー。サラダになるヨね。

誰もが、皆 壊れている。別に普通だと思うよ。 ~本当の鬱の人って、自分から鬱~なんて話題にしないよ。でも、麗奈の言うことも判る。ソレは心配だネ。 あー。あのネ。お芋にマヨネーズと、カッテージチーズ付けな。残りは全部皮剥いて。こっちのボールに入れてくれる。 後、お湯沸かしてコーヒー入れよう。 冷たい麦茶もいいけど。暖かい麦茶もいいね。 優子さんは、大き目のスプーンでサツマ芋とチーズを混ぜながら麗奈の後ろを指さす。 「冷蔵庫の胡瓜の浅漬けと、プチトマト~まぜちゃおうぜ。」 「やーだ。何のかの言いながら、コレ、明日の優子さんのお弁当じゃん。」 芋娘が笑う。芋で悪いか。お芋はみんな美味しいぞー。 ポテトフライと焼き芋。沢山食べられるのは、おウチで作る焼き芋だと思うよ。 今日はこんな日。外は今日も36,2度。体温じゃん。あ。熱い。 こんな日はウチに籠って焼き芋タイム。麗奈(れいな)だいたい お前は、幾つなのか。そもそも龍之芯(たつのしん)とやら、お主(ぬし)はいったい何者ぞ。バイト先が近いと時々変わった輩がやって来る。 世の中が変わり過ぎて、ココ数年何だか怖いニュースが山程あって、怖くて。怖くて。壊れたのは世間一般的な価値観。普通の常識が通じない。だから、時々ウチに来る 麗奈(れいな)も龍之芯(たつのしん)~君も、当たり前なのだと思うよ。 「龍之芯(たつのしん)~君のママは、亡くなって何年目だっけ。頑張ってるよ。麗奈(れいな)は、もう少しLOVE♡でいてあげな。」 優子は天井を見上げながら付け加えた。 「で。麗奈(れいな)ちゃんは、もう少しまともな会社に就職をする。もしくは彼みたいに、何か受けたい試験でもあるかい?」 だいたいさ。龍之芯(たつのしん)~君の試験はアルファベットと数字の塊なんだそうな。何じゃ。ソノ試験。そんなの麗奈(れいな)は興味が無い。優子さんだってそんなの全く解らない。知るモノか。だったら、解る試験を探しな。」
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