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環境汚染も、人口問題も、温暖化対策も……あれもこれも幾多の問題を先送りしてきた地球から、人類が絶滅する日が迫っている。
命をつなぐために必要な食糧もエネルギーも枯渇してしまいそうである。
各国とも様々な問題の対策を行っているような素振りはしていたが、実際に効果的なことは何も実施していなかったに等しい。
一方、科学技術はどんどん進歩を続けてきた。
理論上できるはずのことは多々ある。
人類を救うことも、地球を救うことも。
が、しかし、もうすでにそれらを実働させるために必要なエネルギーは枯渇寸前である。
茶々の水博士は山奥の研究室で独り言ちた。
我々は気付くのが遅すぎた。気付いてからの努力も足りなかった。
ついに、最期の奥の手を使うべき時が来たか!
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