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慌てて私がノートを開くと、ノートの中で自由に飛び回る子の姿が見えた。ページをめくる度、移動をしては葉をついばみ、水浴びをして生き生きとした表情を見せるのよ。最後のページには安らかに眠る姿がある。
まさかこのままずっとノートの中に、と震えながらノートを閉じると、青い羽を羽ばたかせてノートから飛び出てきた。私は安堵のため息を吐き、もう触れられないと諦めかけた温もりにそっと触れる。
あぁ、まだここにいる。
たったそれだけのことが嬉しくて、私はまた泣いた。
あれから私と青い鳥は、現実とノートの世界を交互に楽しんでいる。たまにどちらが現実か分からなくなることがあるのだけれど、それは私もノートの中に入れるようになったから。
きっと、今側にいるこの子が私と共にいることを望んでくれたからなのだろう。
これからも私はこの私の幸せの青い鳥と共に生きていく。それがどちらの世界だって構わないの。もう二度と手放せないと思ってしまったこの子が、私の側にいることが大切なのだから。
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