幕間 温泉旅館にて

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幕間 温泉旅館にて

「紅葉がすごいねー!」 「うん、すごい。こんなに鮮やかだったんだね!」  鈴音ちゃんと渚が、渚のお母さんが運転する車の中で感嘆の声を上げている。  トンネルを抜けて空気が少し冷たくなったかと思うと、一気に景色が変わった。  二人は左側の窓に貼りつくように外の景色を眺めている。 「いつも紅葉をちょっと見るだけであとは旅館でも本の虫だったのに、一体どうしたの?」  渚のお母さんが渚の様子に驚いたように問いかける。 「んー、何か……見えてる世界が変わったの。いろんなものが輝いて見える」 「そお。よかったわ。ふふっ」  十一月の始め、連休に渚のお母さんは鈴音ちゃんと僕を誘って温泉に連れ出してくれた。旅館に泊まりということだったので母から宿代や食事代を預かってきたけれど、渚のお母さんは知り合いの所なので安くしてもらってるし、何より先日のお礼だからと言って受け取っては貰えなかった。  渓流沿いの道を走って行くと、改装されて綺麗ではあるがおそらく老舗であろう旅館が見えてくる。それほど大きくはないようだけれど、ちょうど団体さんも着いたみたいで繁盛はしているようだった。  車を降りると、渚と鈴音ちゃんが川の方に駆けていく。 「ほらこっち。そこから降りられるから後で行ってみよ」  渚は鈴音ちゃんと仲のいい姉妹のように(はしゃ)いでいた。 「渚、小さい頃に戻ったみたいに楽しそう。ありがとね、太一くん」  渚のお母さんがそう言ってきてはくれたけれど、ちょっと困ってしまう。 「えっ、僕ですか?」 「そうよ。あの子、言ってたじゃない。世界が変わったって。中学の頃はほんとに塞ぎこんでたんだから」 「そうなん――」 「太一くん! 一緒に来てよ!」  渚が向こうで怒ってる。 「ほら、先に荷物を降ろすわよ。渚も手伝って」 「またお母さんにデレデレして!」 「そんなんじゃないって……」  ◇◇◇◇◇  僕たちは荷物を持って旅館のロビーに入っていった。  先の団体さんがまだロビーに(たむろ)していた。 「あら、汐莉(しおり)さん、いらっしゃい。先にお部屋まで荷物運んじゃう?」  渚のお母さんと同年代くらいの仲居さんが声をかけてくれる。 「ありがとう。またお世話になります」 「いえいえ! ――渚ちゃん、お久しぶり。なんだかすっごい美少女になってない?」 「そ、そんなですかね……へへっ……」 「ふふっ。そちらのお二人は?」 「渋谷です」 「瀬川です」 「二人とも渚の高校の同級生なの。渚がお世話になってるからお礼にね」 「ようこそいらっしゃいませ。じゃあ、お荷物お運びしましょう」  董香(とうか)さん――と渚のお母さんが呼ぶ仲居さんは、僕たちを部屋まで案内してくれた。部屋は広い和室で窓からは渓流を望める。 「あ、えーっと僕も同じ部屋ですか?」 「男の子が居らっしゃるって聞いてましたから、こちらでよろしいですか?」  董香さんが部屋の左側の襖を開けると、そこには布団が一組敷いてあった。  反対側は少し広めの部屋に三組の布団。  襖ふたつ隔てた先に渚が寝るのかと思うと今からドキドキしてきた。  董香さんは温泉について簡単に説明してくれる。  下の階にある浴場の他、廊下で繋がってる上流の離れまで行くと露天になっているそうだ。 「じゃあ、おばさん受付済ませてくるから好きにしてなさい」 「ふふっ、おばさんだって」 「渚の世代からしたら充分おばさんでしょうが」 「この美人がよく言うわ」  そんな話をしながら二人は部屋を出て行った。   「沢に行こっか!」  ◇◇◇◇◇  渚の案内で沢へと下る急な階段を下りていく。沢には大きな石がたくさん転がっている。意外なことに鈴音ちゃんが歩きづらそうにしている所を、渚は身軽に歩いて行った。 「渚はよく来るの? 慣れてるみたいだけど」――渚の後を追う鈴音ちゃんが聞く。 「ううん、小さい頃はよく連れて来て貰ってたけど、最後に来たのは二年くらい前かな」  僕は彼女たちから離れて見守っていた。鮮やかな紅葉を背にした渓流に姉妹のような少女が二人。普段一緒に居るときの制服姿と違って、白に黄色や橙を基調とした色合いの私服の二人は絵になるなあなんて思っていたら――。 「美少女はっけーん!」  なんてでかい声で後ろから男の声がした。  振り返ると男が二人と女が二人、階段から降りてきたところだった。 「おっ、ほんとだ。さっきの子たち」  男の一人はひょこひょこと河原の石を跨ぎながら渚たちの方へ向かおうとしている。 「あのー」  僕はその男に声を掛ける。嫌な予感がしたから。 「ん? 何か用?」  男は足を止め、眉を顰めて僕を見据える。 「いや、用ってこっちが聞きたいんですけど。彼女、僕のモノなんで」 「へっえ、どっちが?」 「両方」  鈴音ちゃんが聞いたら怒るかもしれないけど、何かこの男の感じが嫌なのでハッタリをかます。 「その年で二股かよ。でも、女の子をモノ扱いするのは感心しないナァ」 「私! 彼のものなので!」  そう声を張り上げたのは渚。いつの間にか渚が近くまでやってきて腕組みしていた。鈴音ちゃんは置いてけぼりにされてる。  渚の態度を目にした男は――あー、はいはい――などとおどけて、あとの三人の方へ去っていった。――だっさw――うるせえ――なんてやり取りをしているが、しつこく絡まれなくてよかった。 「太一くん、ちゃんと傍に居てよ」 「ごめんごめん。二人が絵になるなって眺めてたんだ」  渚が傍まで来て腕を取ってくる。 「誰があんたのモノだって?」  そう声を低くしてきたのは鈴音ちゃん。 「いやマジですんませんでした」  腰を深く折って謝った。  その後、沢を散策して渚の小さい頃の話を聞いたり、写真を撮ったりしていた。渚の話を聞く限りでは小さい頃の渚は思ったよりわんぱくだったようだ。沢で走り回ってこけたり、虫を捕まえようとしてびしょぬれになったりと、沢での思い出を語ってくれた。  そうしてると渚のお母さんと董香さんがやってきた。 「渚ちゃんもお母さんに彼氏いてもいいと思うよね?」  董香さんは笑いながらとんでもないことを言ってくる。 「ちょっとやめてよ」 「何よ、若い男の子たちにナンパされてたじゃないの」 「えっ、それでどうしたの?」 「男性の連れが居ますので――だって。おっかしいでしょ、間違ってはないけど」 「お母さん! 太一くんを理由にしないでよ」 「泊り客みたいでしつこそうだったから、ついね。それより夕飯どうする? 体調悪くないなら温泉に入ってきちゃう?」 「うん。今日は全然平気みたい」 「渚、体調が悪いの?」  お母さんの言葉に、心配になって聞いてみる。 「中学の頃は山道で酔ったり、散策するだけで疲れちゃったりしてたから。でも今日は大丈夫だよ」 「渚も一時期心配してたけど、丈夫になってよかったわ」  ◇◇◇◇◇  その後、僕たちは渚たちと露天風呂までやってきていた。 「じゃあ後でね」  そう言って渚と鈴音ちゃんは女湯に向かった。僕は一人寂しく男湯だ。  ただ、入ってみて分かったけれど、露天風呂自体はすごくよかった。広い風呂なんて入ったことがなかったし、こんなに熱いお湯に浸るのも初めてだった。地元の人が来るような温泉でもないらしいし、少し時間が早いことから貸し切りのような状態が、独りが好きな僕としてはさらに高揚感を生んだ。  こんなに気持ちが良いのなら、いずれ渚とは露天風呂付きの客室のある温泉なんかにも行ってみたいなとは思った。空が開けているというのも非日常感を齎していたし、解放感が心地よかった。これ、夜になったら満天の星空なんだろうな――なんて思うとさらにワクワクした。  待たせるのは悪いからと少し早めに上がって待合室で居ると、すぐに渚たちも上がってきた。浴衣に羽織姿の渚は大人っぽく見えた。乾かした髪もいつもよりいくらかしっとりしており、頬も上気して赤い。  ふぅ――と溜息をついたのはどちらでもない鈴音ちゃんだった。 「渚をエスコートしてあげなさいよ色男。いつまでも見つめ合ってると風邪ひくわよ」 「行こうか」 「行こっか」  どちらからでもなく腕を絡め、部屋に向かった。  ◇◇◇◇◇  部屋へ戻るに合わせて董香さんが食事を手配してくれた。  食べられない物を聞かれてはいたけれど、初めて食べるようなものも多かったので気にしてはいなかった。湯葉鍋が用意され、他にも釜飯や天婦羅、川魚、いくつもの小鉢が並べられた。 「太一君にはちょっと物足りないかしら? お肉とかの方がよかった?」  慣れた手つきで渚のお母さんが湯葉をよそってくれる。 「いえ、湯葉とか初めて食べるので嬉しいです」  甘い香りがして食感もコリコリというかプリプリというか不思議な感じだった。 「太一くん、あ~ん」 「えっ、あ」  渚が自分の箸で小鉢の料理を寄越してきたので食べる。 「ん? なにこれ」 「伽羅蕗(きゃらぶき)だよ」 「渚、自分が食べられないからって太一くんに押し付けないの」 「だって(ふき)って土の味がして苦手だもん」 「山椒が利いてておいしいよ」 「えっそう? じゃあもっとあげる。あ~ん」 「渚、少しくらいは自分で食べなさい」 「結局あんたたちイチャイチャするんじゃない。さっきだって大学生がやらしい目で見てたわよ」 「えっ、いつ?」 「さっきあんたが渚と腕を組んでた時。……気が付いて無かったの? どんだけ二人の世界に入ってんのよ」 「鈴音ちゃんは好きな男の子とか居ないの?」  渚のお母さんが聞くけど、それは禁句だった……。 「私はこの色男に騙されたのでしばらくそういうのは興味ありません」 「ほんと申し訳ない」 「あら、太一君は渚ひと筋じゃなかったの?」 「いえ、それは間違いないです。ただ、渚と鈴音ちゃんの席が近かったのと、あと渚に合わせて鈴音ちゃんを名前で呼んでたのがマズかったんです……」  ああ――と渚のお母さんは察してくれたようだ。 「ねえね、この胡麻豆腐おいしいよ。前は山葵付けるの苦手だったけど、今食べるとおいしい。ん~~~~」  渚は山葵のついた胡麻豆腐を食べてみせ、辛さに悶えている。渚は山葵が苦手だったはず。鈴音ちゃんや母親を気遣ってのことだろう。 「ほんとだ。おいしいね」――と鈴音ちゃん。 「うん。あとこのヤマメって初めて食べたけど、いい香りがしておいしいね」 「よかったわ。二人とも喜んでもらえて」――渚のお母さんも。  のんびり食事をしていたら外はいつの間にか暗くなってきていた。  食事も終えてしばらくして皆でもう一度、今度は渚のお母さんも一緒に、そして星空を眺めながら露天風呂に入った。さすがに他に人が居たけれど、やっぱりこの解放感はクセになる。  お風呂上り、また渚と腕を組んで部屋に戻った。  ◇◇◇◇◇  二度も温泉に入ったこともあってか、普段より早い時間に眠気に襲われた僕たちはそろそろ寝ようかと話していた時のことだった。 「ほら、入って」  そう言って部屋に戻ってきた渚のお母さんは、何故か二人の浴衣の女性を連れていた。  えっ、何事?  片方の若いお姉さんはもう一人のお姉さんに肩を貸している。  もう一人はと言うと、お酒でも飲んでるのか足元がおぼつかない様子。  渚も鈴音ちゃんも突然のことに驚いている。 「すみません、ご迷惑をお掛けします」 「とりあえずその子、そっちのお布団に寝かせてあげて」  そう言って、渚たちの部屋に敷かれていた布団に寝かせる。  驚いている僕たちをよそに、お母さんは後の一人もテーブルの席に着かせて、お茶を淹れてあげている。 「それで、何があったの? 助けてって」 「ありがとうございます。私たち大学のサークルの集まりで泊まりに来てたんですけど、一年生みんな結構お酒飲まされて、私はそこそこ断れたんですけど、あの子は結構飲んじゃって」 「――広間の方が皆ちょっと危ない雰囲気になってきたから自分たちの部屋に逃げたんです。そしたらその……」  そのお姉さんは僕たちの方を伺いながら言いあぐねていた。 「わかったわ。その部屋も戻れる雰囲気じゃなかったのね」 「は、はい……」  その後、お母さんは董香さんに電話で相談したけれど、今日はそのサークルの予約もあって、もともとそれほど多くない部屋が満室なのだそうだ。董香さんはもう帰宅しているようなので、とりあえず旅館の方に布団だけ出してもらった。 「渚、太一くんと一緒でもいいわよね?」 「「「えっ」」」  さすがに渚たちの広い部屋でも布団五組は狭すぎたのだ。 「いいの?」 「いいの? って渚あんた……」 「いや、でも……」 「えっ、いいんですか」――大学生のお姉さんまで驚いてる。 「いいけど渚、わかってるわね?」 「は、はい……」 「太一君も協力してあげてね」 「も、もちろんです」  かくして僕の部屋には渚の布団が運び込まれ、二組の布団が並んだ。  ちなみに布団をくっつけたのは渚だ! 「いや、そこでくっつけないでしょ」 「渚、あんたやらかす気満々じゃない」――僕のツッコミに鈴音ちゃんが続く。 「お母さんもそっちで寝た方がいいわね」 「お母さんはダメ! もうちょっと離します……」  ◇◇◇◇◇  渚と同じ部屋で寝るのは、イチャイチャとはまた別の幸せがあった。  恋人同士からまた一歩進めたような、そんな安心感。 「じゃあ電気消すね」  隣の部屋から戻ってきた渚がそう言って電気を消し、布団に入って掛布団をかける。  薄暗くなった部屋。  ふわりと鼻腔をくすぐる匂い。  イグサの香りだけだった部屋に、渚の香りが混じる。  お風呂上がりの渚の、いつもより少しだけ湿り気を含んだ髪の香り。  やばっ――って思ったときには遅かった。暗い中、渚を余計に意識してしまう。  いつもなら部屋で二人、イチャイチャするだけで解消される。  しかしふたつ隣の部屋では渚のお母さんはもとより、僕が振ってしまった鈴音ちゃん、そして知らない大学生のお姉さんが二人も寝ている。  ――眠れない。  もともと独りで寝起きするのに慣れた僕は、傍に人が居ると言うだけで意識してしまう。  渚とは寝たけれど、寝るのと眠るのではまた別だったようだ。  ――時間だけが過ぎていく。  渚は眠っているのか、時折寝返りを打っている。  パタリ――渚の寝返りと共に布団と布団の間で音がする。  白い肌が渚の布団の方から伸びていた。  伸びてきていた手に触れると、渚は起きているのか寝ているのか、指を絡めてぎゅっと握ってきた。時折、衣擦れの音は聞こえるものの、それから渚は寝がえりを打たなくなる……。  ◇◇◇◇◇  結局、眠りについたのは外が白み始め、さらに明るくなってきてからだった。  朝、目が覚めると渚は居らず、既に隣の部屋からは声が聞こえてきていた。スマホを見ると、もう八時前。背伸びと大あくびをしてから隣に顔を出した。 「おはようございます……」  朝食を食べ終えた様子の皆が挨拶を返してくれる。渚は見当たらない。大学生のお姉さんは二人とも浴衣から私服に着替えていた。 「その様子じゃ太一君も眠れなかったようね。渚も酷い顔をしてたから顔を洗いに行ってるわ」 「渚もでしたか……」 「ごめんね、急にお邪魔して。でも高校生らしく清い関係を続けてるのね。羨ましいわ」 「ほんっとごめんなさい。朝食終わったら向こうに戻るから」  昨日のお姉さんたちはそう言ってくれたけれど、苦笑いしか返せなかった。 「気まずかったら帰りのバスまでこっちに居ていいわよ」 「この二人には気を使わなくていいと思いますよ、普段からベタベタしてるからいい気味」  お母さんと鈴音ちゃんがそんなことを言う。鈴音ちゃん、辛辣だな……。 「あ、そうそう。いいのが撮れたから送ってあげる」  そう言って鈴音ちゃんが写真を送ってよこした。  そこには、離れた布団の間で手を繋いで仲良く眠っている二人が居た。  もう明るい時間のようだったから、気になって見に来たのだろうな。 「鈴音ちゃん! 勝手に撮らないでよ!」  洗面所からやってきたのは渚。鈴音ちゃんは渚にも送ったみたい。  恥ずかしかったけれど、ちょっとだけ嬉しい写真だった。  写真よりも覗かれたことの方が恥ずかしかったかも。 「渚たちが裸で寝てるの撮ってやろうかと思ったのに残念(ざ~んねん)」 「もぉ、鈴音ちゃんひどい!」 「渚、朝ごはん食べちゃいなさい。――太一君も座って」 「ありがとうございます。顔洗ってきますね」  そんな感じで僕たちは二日目の朝をゆっくり過ごし、大学生のお姉さんたちが帰って行ったあとは山の遊歩道を巡ったりして過ごした。  ◇◇◇◇◇ 「高校を卒業して渚ともっと自由に過ごせるようになったら、露天風呂付きの部屋がある宿にも泊まってみたいなって思った」 「あっ、私も思った。楽しかったけど、やっぱりお風呂も太一くんと一緒がいい」  三日目の朝、そんな話をした。昨日は普通に眠れたのでゆっくり朝風呂になんか浸かっちゃったりした。 「でも、ここでこんなに温泉入ったの初めてかも」 「温泉旅館なのに?」 「だって、お風呂って恥ずかしくて苦手だったもん。だからいつもごろごろしながら本読んでた」 「今は?」 「広い空の下でお風呂に入る解放感が癖になるかも」 「僕も初めてだったけど、その気持ちよくわかる」 「やっぱり一緒に入りたいね」  渚は体力がついて健康になったと彼女のお母さんに改めてお礼を言われた。何しろ、日に何度も温泉に入ると言ったときは驚いていたくらい。  ご飯もたくさん食べるようになったらしい。渚とデートで外食をするときは、確かに最初の頃に比べてしっかり食べるようになった。最初の頃は、女の子ってこんなに食べないのかなって驚いていた。今回も、宿の食事をほぼ完食に近いくらい食べていてお母さんも、そして鈴音ちゃんまで驚いていた。  渚が以前より元気になってくれたのなら僕と付き合った甲斐もあったのかなって。
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