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私は35歳のサラリーマン。 いつも9:00から17:00まで会社に勤務する。 私は誰からも頼りにされない男。 役にも立たない男。 俗に言う「5時から男」 そんな私でも夢がある。 プロのカメラマンになるのだ! 目指すは一流の売れっ子カメラマン。 夢は大きく持つべきだ。 だけど最近は、スランプ。 人を感動させる写真が撮れない 「これが私の実力か!」 と、諦めの気持ちが湧いてきている。 会社からの帰り道、 見かけないカメラ屋が街の片隅にオープンしている。 「面白そうだな。」と、独り言しか言えない孤独な、僕。 店に入ってみると、何だか薄暗い。 従業員は一人も居ない。 「いらっしゃい」の声も無い。 商品を見て見ると、古ぼけたカメラが並んでいる。 ……骨董品か? 何だ?この店は。こんなカメラしか無いのか…… と、思いつつも数台のカメラを触ってみた。 「お客さん。何か気に入ったカメラ、あったかい?」 と、ぶっきらぼうな声が掛かる。 見ると、顎髭が白髪で髪の毛の色は茶髪。 どう見ても不自然な組み合わせ。 歳は60歳以上に見える。 この店の店主であろうか? 「何か古い機種ばかりですね。この店は カメラの骨董品屋さんですか?」 と、遠慮無しに質問した 「お客さん、そのカメラ骨董品に見えるかい?」 と、上から目線で言ってくる。 僕の言葉が気に触ったみたいだ。
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