月見で一杯❤

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「えー?冴香ちゃん、何か言った〜?お姉さんよく聞こえなかったんですけどぉ?」 これか、描さんから警告されていた、 「秋ちゃんに飲ませ過ぎないように!基本お猪口のをひとくち舐めるだけで酔っ払う人なんだから!」 …全裸の女二人、美女に大浴場でしなだれかかられたことで、恋人の言葉の真の意味を漸く理解することになるとは… 北村冴香、久々の不覚… 自省の意味と、カノジョのあまりの変貌ぶりのショックとで、呆然としていると… 「あ〜ん、冴香ちゃん?お姉さんのこと嫌いになった〜?嫌いになっちゃヤだぁ!」 …この人本当に描さんと同級生なんでしょうか…発言が小学生みたいになっているような… 何故か「ごめんね」「ごめんね」を繰り返しながらも、ルージュを引いていないのにきれいなピンク色でセクシーな唇が、私の頬にキスの雨を降らせ始め、それが少しずつ耳朶や首筋を這い回りだし… あん❤秋ちゃん、私そこ弱いんです… その白魚のような両手の指が、乳白色のお湯を張った浴槽に浮かぶ、私の胸を撫でさすりはじめ…その柔らかだった尖端が固くなりはじめ… 私の吐息に甘いものに変わったのを見て、秋さんはちょっと妖しく笑って 「冴香ちゃん、もっと気持ち良くなりたいんでしょう?」 そう言って固くなった尖端の本当の先の先を、触れるか触れないかの絶妙なタッチで舐められて… こ、これ、描さんがしてくれるのと殆ど同じ?撫で方や指先の力加減とかも… マズい、このままじゃ私、秋さんの「オンナ」にされちゃう…! し、秋ちゃん!何だか私逆上せちゃったみたい!そろそろ上がらない?お酒もなくなっちゃったし?あの2人も心配だし?や …恥ずかしながら、描さんや優花ちゃん、ゆかりに泰子にお説教するレベルの大声が、大浴場にこだました するとさっきまでの妖艶な表情から一転、破顔一笑、満面の笑顔で改めて 「やーっと、やーっと!冴香ちゃんがあたしを秋ちゃんって呼んでくれたー♫やったやったー❤」 私の両手を握ってお風呂でフォークダンスよろしくクルクルとステップを踏む秋ちゃんは 何だかさっきまでの妖艶な色気塗れの表情から、小学生くらいの女の子にも見え、世界的ミュージシャンで描さんの同級生には…全く見えなかった 「よーし♫部屋に帰ったら妹二人も起こして、朝から宴会コースと行くわよぉ♫そうと決まれば、行くわよ冴香ちゃん!先ずは下のコンビニから攻めるわよ!」 …え?確かにまだ夜?いや、早朝だと思うんだけど、まだ飲むんですか? 別の意味で呆然とする私の手を引いて、秋ちゃんは脱衣場へと誘ってくれた まあ、その場で秋ちゃんの「ちゃん」付けで呼んでほしいことへの真意を知ることになったのだが…長いので割愛させてほしい… 簡単にまとめると、「学生時代から家族にも学友にもそう呼ばれてきたから」だそうだ
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