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アレルギー(4)
点眼、と言ってたのに視力検査だけで待合室に帰され、『???』と思ってるうちに診察室に呼ばれた。
じいちゃん先生は
「あれ?開いとらん。ん?あれ?
ねぇ、ちょっと。」
と看護師さんを呼ぶ。今度は無視されなかった(笑)
ははーん。看護師さんに伝わってなかった訳ね。
また違う部屋に呼ばれて今度こそ本当に点眼してもらった。
何となーく視界がボヤけてくる。
うーん、帰りの運転大丈夫かな。
そうこうしているうに15時になり、院長(息子)先生と入れ替わった。
正直、ホッとした。
同じような診察を繰り返し(今までの時間は何だったんだろう)、出た結果は、やはりアレルギー性結膜炎だった。
網膜裂孔の跡はあるけど、そっちは大丈夫らしい。
2種類の目薬の処方のみで、あとは何もなかった。
紹介状書かれてまた総合病院行きか…と覚悟してたのにそうではなくて安心したけど、アレルギーだと判明してちょっと複雑だった。
マジで去年まで何ともなかったのに。
帰宅した旦那氏に説明すると、バカ受けだった。
「そのじいちゃん先生も、頑張って仕事しとるんやし。
診断結果も同じやから、よかったやん。
これで違ったらもっと笑えるけど。」
「そやけど、私の貴重な1時間はどうしてくれるん?
こんなんやったら1時間ずらして行けばよかった。」
「そんでも、ドリフのコントみたいなやり取り見たんやろ?
そんならそれでええやん。」
「ホントや。
あれはめっちゃ笑かしてもろうたし。」
笑いのネタにしてごめんね。
2、3日であの恐ろしい充血はぴたりと治まり、私はモンスターではなくなった。
恐るべしステロイド。
目薬の正しいよく効く点眼の仕方も教えてもらったし、まぁ、よしとしよう。
たらりと鼻水も出始めた。
こりゃあ、完全にアレルギーだ。
はぁ、来年からまたモンスターに変身するのか。
憂鬱な春の到来であった。
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