あらすじ探偵

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AI探偵はプロトタイプだったため、バグを潰し切れていなかったようだ。 取り調べをしている捜査官からは「自供を引き出せた」との報告があった。 犯人の供述によると、AI探偵が指摘した通り「闇バイトを利用した黒幕からの指示通りに犯行を行った」と言うことだった。 留守だと思っていた家に人がいたのでパニックになり、思わず持っていたナイフで刺してしまった。 怖くなり金目の物を探すこともなく逃げ出し、近くの川にナイフを投げ捨てた後、警察から呼ばれて今に至る。 両親は健在で離婚もしていない。 平均よりも裕福な家庭でいじめも受けていなかった。 修学旅行も行ったし、高校も大学も卒業した。 有名企業に就職もしたし、上司は部下思いの良い人だ。 今回、闇バイトを利用したのは「遊ぶ金が欲しかった」、「簡単に稼げる割の良いバイトを探していた」そうだ。 今後、AI探偵が本格的に導入されるまでには、まだまだ時間が掛かりそうである。 了
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