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102号室:効率の悪い挨拶
ある日、ハチの住む102号室の隣に、新しいロボットがやってきた。
他のロボットが作ったのだろうか、それとも何処かから放浪していたところ、たまたま行き着いたのか。しかしハチには、そのどちらだろうと興味はなかった。隣人はもちろん、ハチはこの団地に住むロボットの誰とも、関わりを持ったことはないからだ。
公民館の電力製造マシンで、時折他のロボットが隣で作業をすることがあるが、話したことはない。必要がないのは勿論のことだが、それ以前にハチは、音声機能を持ち合わせないロボットだった。
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