そこまでしてくれなくて、いいんですよ

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後日談。 あたしが仕事に行っている間に、マサトさんにマスターから連絡が来ていた。 『ミナミちゃんを付き纏っていた奴が言っていた女が、喫茶店に来ている』と。 その人物はマスターも知っている女性だったらしい。 急いでマサトさんが喫茶店へ行くと、カウンターで軽く手を振って「久しぶり〜」と何も無かったみたいに、久しぶりに会う知人のような感覚だったらしい。 その女性の顔を見て、マサトさんはすぐに思いだした。 昔付き合っていた、マサトさんの元カノだった。 この前居酒屋で知り合った、胸の大きなお姉さんの友達だったらしく、元カノは未だマサトさんに未練があったから、あたしをストーカーしていた男に頼んだと言っていた。 「マサトが入れ込んでる子って、気になるじゃない? だから、調べてもらってたんだ〜。大した子じゃ無いなら、私にもチャンスあるかなってぇ」
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