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「……お前のことなんか、一ミリも思い出さなかったし、そもそもなんでまだ未練あったんだよ」
「別にね、引きずってた訳じゃ無いの。マサトと別れた後だって何人かと付き合ってたし。でもねぇ、やっぱりマサトがいいなって思うのよねぇ。付き合ってた時はあんまいい男って思わなかったのに」
「あっそ。とにかくもう金輪際関わってくんな。ここに来るのも、顔を見せるのも、これで最後にしろ」
「……あーあ。完全に嫌われちゃった」
元カノは寂しげに小さく笑う。
本当に、悲しいって思ってるのかな。
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