そこまでしてくれなくて、いいんですよ

18/31
前へ
/178ページ
次へ
「……お前のことなんか、一ミリも思い出さなかったし、そもそもなんでまだ未練あったんだよ」 「別にね、引きずってた訳じゃ無いの。マサトと別れた後だって何人かと付き合ってたし。でもねぇ、やっぱりマサトがいいなって思うのよねぇ。付き合ってた時はあんまいい男って思わなかったのに」 「あっそ。とにかくもう金輪際関わってくんな。ここに来るのも、顔を見せるのも、これで最後にしろ」 「……あーあ。完全に嫌われちゃった」 元カノは寂しげに小さく笑う。 本当に、悲しいって思ってるのかな。
/178ページ

最初のコメントを投稿しよう!

131人が本棚に入れています
本棚に追加