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金曜日、仕事終わり。
いつもより大きな鞄で出勤したから、帰るのもちょっと大変だ。
マサトさんが近くまで迎えに来てくれると言っていたけど、どこに居るんだろう。
よいしょ、と肩に鞄をかけ直して歩く。
「おー、ミナミちゃ〜ん」
声が聞こえて下げていた視線を上げると、煙草を吸ってるマサトさんがいた。
あたしに気づいて、携帯灰皿に煙草を捨てる。
「こんばんは」
「おぉ。なんか久しぶりだなぁ。元気にしてたか〜?」
わしゃわしゃと頭を雑に撫でられる。
「ちょっ、髪の毛ボサボサにしないでください!」
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