9話

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金曜日、仕事終わり。 いつもより大きな鞄で出勤したから、帰るのもちょっと大変だ。 マサトさんが近くまで迎えに来てくれると言っていたけど、どこに居るんだろう。 よいしょ、と肩に鞄をかけ直して歩く。 「おー、ミナミちゃ〜ん」 声が聞こえて下げていた視線を上げると、煙草を吸ってるマサトさんがいた。 あたしに気づいて、携帯灰皿に煙草を捨てる。 「こんばんは」 「おぉ。なんか久しぶりだなぁ。元気にしてたか〜?」 わしゃわしゃと頭を雑に撫でられる。 「ちょっ、髪の毛ボサボサにしないでください!」
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