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ここで遠慮するとマサトさん怒るから、言葉に従ってお風呂の準備をする。
きっとマサトさんのことだから、既にお湯が溜まっているだろうと確認したら、やっぱりお湯が入っていた。
マサトさんはあたしを甘やかし過ぎてる。
お風呂に浸かると、ほっと体の力が抜けた。
ここ数日、お風呂に浸かることなくシャワーで済ませていたから、久々の湯船は気持ちいいや。
明日……どこに行くんだろう。
マサトさんに行き先教えてもらってないし、聞いても有耶無耶にするんだよね。
ちょっとだけビビっている。
雰囲気的に旅行とか、そういう楽しい感じじゃなさそうだしな。
「マサトさん、お先でした」
「ちゃんと髪乾かしたか?」
「はい、ばっちりです」
「どれどれ」
ソファから立ち上がり、あたしの髪の毛に触れる。
か、お、が……近い!
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