9話

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お風呂上がりで火照った顔が、さらに赤くなっていく。 それに気づいたマサトさんはニヤリと意地悪そうに笑い、軽く触れるだけのキスをした。 「もっと赤くなっちゃって、かーわいい」 「っ、意地悪しないでください!」 「体冷やすんじゃねーぞ。俺も風呂入ってくるわ」 「……はぁい」 マサトさんにとってなんてことない事だろうけど、あたしにとってはこんなやり取りでさえ、ドキドキしちゃうのに! 「明日は9時に出るから」と言い、早めに布団に入った。 特に何もしなかったけど、何もしない日はマサトさんはあたしの手を握ったり、抱き寄せて眠ることが多い。 今日はぎゅっと抱き寄せられて眠った。 くっついてるだけでも心地が良くて、すぐに寝てしまう。 でもあたしよりも先にマサトさんは秒で眠るから、気の抜けた寝顔を眺めて寝落ちした。
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