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「……ミナミちゃん、料理出来るじゃん」
「え、あ、簡単なモノなら作れますよ」
「前に全然出来ないって言ってたじゃん」
「あ、あれから少しずつ出来る様になったんです。やっぱり出来ないのは不味いかと、マサトさんの言葉が引っ掛かって……」
「マジ? なんかごめんな。ミナミちゃん出来ねーなら、俺が出来るようになればいっかって考え直したんだよ」
「そうなんですか?……ふふっ」
「何笑ってんだよー」
「いや、あれがきっかけでお互い料理出来るようになったんだなって思ったら、なんか面白くなっちゃって」
同じ出来事がきっかけで、あたしもマサトさんも料理をしようって決めたのが面白くて、クスクス笑っちゃう。
ぽかぽかと温かい気持ちになる。
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