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買い物かごを返却して、石塚を探すとセルフレジで会計を済ましていた。
スーパーの袋とトイレットペーパー抱えてにサッカー台で待っていた。
「えっと、ほんと支払いは……レシートは?」
「袋の中に入ってます。4505円です。レシートも一緒に」
石塚は「ほら、こちらがレシートになります」と見せてくれた。
「あ、いや、ここのスーパーってレジ袋5円取られるんじゃ……」
そのためにマイバッグ持ってきたのにと心の中で呟いた。
「それも含めてですよ。袋持って行きますから」
石塚はいけいけどんどんと言わんばかりに、咲月に車を停めている場所を教えるように誘導する。
咲月が停めたのは2階の駐車スペースで、真ん中の方だ。
駐車場行きのエレベーターで向かって、白いミニバンを指差した。
真ん中の方に停めた。
入り口近くは満車だったから。
咲月は車の後部座席のドアを開けた。
中には物1つなかった。
週末に家族で、車の中を掃除したばかりだ。
掃除しててよかったと安堵した。
購入したものをおいて、後部座席のドアを閉める石塚に「もし良かったら、一緒に乗って行く? 助手席空いてますので」と尋ねる。
石塚は「本当にいいんですか!?」と声を上げて、慎重に助手席のドアを開けた。
咲月も運転席に入り、2人がシートベルトを着用したのを確認し、家路に向かった。
申し訳ないので、お礼に石塚をお茶に誘ったら、家に一旦帰ったら、1時間後に行くと言った。
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