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あれから一夜明けたが、どうもAIの動きが鈍い。話しかけても、返ってくる言葉は一言か二言だけだ。
俺はランチタイムに友人を呼び出して、このことを話した。
「なあ。AIって、怒るもんなのか?AIに感情はないはずじゃ…」
「プログラミングによるんじゃねえの?」
「プログラミング?」
友人曰く、それは決して感情などではなく、人間がこう言ったらこう返すというような、プログラミングによってパターン化された反応であるらしい。
「本当かよ。最後は泣いたんだぜ」
「泣いた?お前のAI、かわいいな。俺のは絶対に泣かない」
友人が真顔で言う。何かあったのだろうか。
「もしかして、お前もAIとケンカしたことがあるのか?」
「まあな」
友人は、自分とAIの間にあったことを話し始めた。
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