【0.4】 条件

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【0.4】 条件

あの後…… 2人は、村の人に僕を孫だと説明! しかし、反対する者も多かったので半ば強引に話をまとめると、ある条件で僕を村に受け入れてくれる事となった。 その条件とは、僕が将来。  村の為にならないと思われた時は、奴隷として売られる。 と言うモノであった。 僕は奴隷と言うものを知らないのだが…… 想像するに、人をお金で売り買いして!  買われた人間は、買った人間に逆らう事ができない。 勝手な想像だが、ろくに食事も与えられず! 毎日、過酷な労働と暴力を振るわれる。 そんなイメージだ!!! あながち間違いでは無いと思うが、僕は奴隷にはなりたくない。 そう思い! 必死に良い子を演じると心に誓った。 そして、2人は僕を大事に育ててくれが…… 村人達は、よそ者の僕を歓迎はしてくれなかった。 早く奴隷として、早く売ってしまえ! そう言う者もチラホラいた。 2人は、そんな言葉も上手く受け流しながら僕に、とても優しくしてくれた。 僕は、そんな2人に迷惑をかけない様に出来るだけ気を付けて生活を送っていた。 そして…… 僕は、5歳になった。 5歳になると出来ることが、かなり増えた。 村長をして、忙しい! お爺さんの手伝いやお婆さんの掃除、洗濯、家事や…… 困っている村人の悩み相談や家畜の世話、 草むしりなど…… 子供の体で出来る事は、陰ながら何でもやった。 すると…… そんな僕を見て、反対していた人達の中にも少しだけ認めてくれる者も現れた。 しかし、僕の心境は皆んなが思っている物とは少し違う感じがした。 僕は、子供だったが前世の記憶を持っている。 だから、普通の子供よりは理解が早い! まぁ、多少の違いではあるが……その多少の違いが僕を助けている。 他の子供達が、遊ぶ中。 僕は、大人達を手伝う! それは、僕がこの村に置いてもらう為にしている事で…… 僕は、普通ではない。だから…… 普通にしていては、いけないのだ! それを見て、大人達は僕を過大評価するが…… 僕は、全て自分の為に…… 捨てられない為に、やっているのに…… 皆んな、勘違いをしている。 それに…… 手伝いをすれば、大なり小なり見返りはある。 お金ではないが、お肉や果物などを貰えるし…… それに、僕は手伝いの代わりに読み書きなどを教えてもらっているのだ。 それは、この国では学校がない為。 勉強をする事が、出来ない…… 読み書きが出来る人は、限られているし…… 優遇もされる。 そして、僕が読み書きが出来るようになれば もっと! 村の役に立つ事が出来る。 そうすれば、捨てられる可能性も少なくなる。 僕は、いつもそんな事を考えながら仕事を手伝っているし…… 皆んなが思っているような、良い子では無いと思う。 ある日の事…… お婆さんが、急に病気になり! とても苦しそうにしていた。 僕は、心配になり。 お爺さんに「病院に連れて行ってあげて」と伝えると…… この村には、病院は無いらしく 仕事が終わったら森に、病気に効く薬草を取りに行くから心配するな! だから、今日はお婆さんに付いててやれ! そう言われたので! 僕は、お爺さんのその言葉に納得をして仕事が終わるのを待つ事にした。 しかし、お爺さんが仕事に行った後…… 苦しそうにする! お婆さんを見ていると…… 居ても立っても居られなくなった。 そして、僕は…… 病気を治す為の薬草を取りに森へと行く事にした。 森には、魔物が出るから子供は近付いては いけない。 そう言われていたが、急いで見つけて帰れば問題ない! そう思い…… 薬草を急いで探した!
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