あいの燦爛たる復讐構想

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目立ってしまう俺はなるべく1人でいたくてマンションの立地は少し治安の悪いところにした。 最近鳥の死体が見つかっていたりとあまり人を寄せ付けない。 その少し抜けたところに忘れられたような公園がある。 ご飯を買って帰るときに目に留まるその場所に最近女子高校生がいたのを思い出す。 正面から見ても遊んでいるわけでもなく家に帰れずに途方に暮れているように見えるその姿が印象に残っていた。 あの子ならいける。 ぱっと見てスタイルも悪くない。 そうと決まれば、と一番身体を傷つけない方法を探す。 結局すぐに手に入るものだと絞殺が一番のようだ。 その夜、人の影くらいしか見えない街灯のない公園。 鳥が逃げずに周りを囲むほどおとなしい彼女。 その細く白い首に手を伸ばした。
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