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2つの選択肢
何度この青白い足首に針を刺しただろう。
この間出てきたばかりだと言うのに、もう手を出してしまった。
私の足首、腕には数えきれないほどの注射痕があった。何度も刺したことで腫れあがり、もう誤魔化しは効かない。
体を安く売って何とかかき集めた金。それをこれに変えて私に還元させる。
私はもう壊れてしまった。戻ることはできない。
家は1ヶ月と経たないうちにゴミ屋敷となった。
子供も今はもういない。
アイツは…今も金持ちの女をひっかけてヒモとして生きながらえているのだろう。
どこで…間違えたのか……
やはりあの選択を間違えたからだろうか?
今となっては想像を膨らませて、今よりも良い人生を思い描くしかない。
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