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④追放ざまぁチャンス
そんな想いを胸に抱きつつ、俺とアイコは別クエストも達成し、何だかんだで上手くやれていた。
烈火を追放された時はどうなるかと思ったけど、案外どうにかなるもんだな。
まぁ、それもこれも、アイコの持つスキルのお陰ではあるんだけど。それを言うと調子に乗るから、絶対に言わない。
そんな事を考えつつ、俺とアイコはギルドの酒場で適当に飯を食べる。
アイコは、あいも変わらず骨付き肉を頬張っていた。コイツアンドロイドの筈なのに、肉のおいしさがわかるのだろうか。
【む? どうしましたご主人。物欲しそうな目で見て。あげませんよ?】
「いらないよ。っておい、食べかすついてるぞ」
俺はアイコの口元を拭いてあげながら、周囲の様子に気を配る。
先ほどから、妙にギルド職員たちが忙しない気がする。何かあったのだろうか?
そんな俺の疑問に答えるように、ギルドに飛び込んできた二人の冒険者が「大変だ!」と声をあげた。
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