④追放ざまぁチャンス

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烈火(ブレイズ)の三人が、ゴブリンの群れにやられちまった!」 「その上、三人とも連れてかれちまって……!」  二人の報告を受け、ギルド内にいた職員と冒険者たちがゴクリと、緊張の面持ちで唾を飲み込んだ。  なるほど、どうやらギルド職員達が慌てていたのは、時間通りに帰ってこない烈火(ブレイズ)の面々を心配していたからか。  そして、あの二人は同じクエストを受けていた冒険者といったところか。  あの様子だと、ゴブリンは想定以上に数が多いと見える。もしかしてスタンピードか?  憶測をたて色々と考え込んでいると、肉を食べ切ったアイコがゲップをしながら声をかけてきた。 【ご主人、どうやらきたみたいですな。追放ざまぁ展開が】 「やめなさいそういう事を言うのは」  何処か嬉しそうな様子のアイコは、無表情ながらもフンスッと鼻息を荒くしていた。アプリ時代はここまで好戦的な性格じゃ無かったんだけどな……。  とは言え、今の俺たちならゴブリンが何体かかってこようが倒せる。そんな自信があるのも事実だ。 「……個人的な恨みも無いけど。ここで恩を売っておくのは、いいかもしれないな」  俺の呟きに、アイコは大きく頷いた。 【ご主人、やってやりましょう。そして助け出した後にこう言ってやるのです。「今更俺の有用性に気づいたってもう遅い」……と】 「お前はいい加減そこ(web小説あるある)から離れなさい」
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