⑥AI奥義炸裂

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⑥AI奥義炸裂

 アイコに先導されるがまま、俺たちは洞窟の奥へと進んでいく。  増してゆく臭気と、響き渡るゴブリン達の声に、俺は思わず身震いをした。  烈火(ブレイズ)のみんなは大丈夫だろうか。そんな心配を胸に進んでいくと、大きく開けた場所に出る。  その中心部に、大きな炎があがり、それを囲むようにしてゴブリン達が騒いでいる。    そして、騒ぐゴブリンたちの目の前には、倒れる二人の少女と、身包みを剥がされたソルの姿が。 「──や、やめろ! 頼む! 俺の事は好きにしていい、だけどこの二人には手を出さないでくれ……!」 「ソル……!」 「いやっ、やめて! 近づかないで!」  ソルは、身包みを剥がされても尚、二人を守るように前に出る。俺は鑑定スキルを使い、三人の状態を確認する。 「全員、魔力が尽きている。この数なら無理もない」  魔力さえあれば、あの三人ならどうとでもなる。けど、流石にこの数は厳しいか……。  そしてそれは、俺たちも同じだ。AIイラストを使って、それなりに強い武器を出せば何とかなるかもしれないけど、加減が難しい。  その上、AIイラストは一日の内に一回のみしか使えない。  クソ、一体どうすれば……。
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