4人が本棚に入れています
本棚に追加
⑥AI奥義炸裂
アイコに先導されるがまま、俺たちは洞窟の奥へと進んでいく。
増してゆく臭気と、響き渡るゴブリン達の声に、俺は思わず身震いをした。
烈火のみんなは大丈夫だろうか。そんな心配を胸に進んでいくと、大きく開けた場所に出る。
その中心部に、大きな炎があがり、それを囲むようにしてゴブリン達が騒いでいる。
そして、騒ぐゴブリンたちの目の前には、倒れる二人の少女と、身包みを剥がされたソルの姿が。
「──や、やめろ! 頼む! 俺の事は好きにしていい、だけどこの二人には手を出さないでくれ……!」
「ソル……!」
「いやっ、やめて! 近づかないで!」
ソルは、身包みを剥がされても尚、二人を守るように前に出る。俺は鑑定スキルを使い、三人の状態を確認する。
「全員、魔力が尽きている。この数なら無理もない」
魔力さえあれば、あの三人ならどうとでもなる。けど、流石にこの数は厳しいか……。
そしてそれは、俺たちも同じだ。AIイラストを使って、それなりに強い武器を出せば何とかなるかもしれないけど、加減が難しい。
その上、AIイラストは一日の内に一回のみしか使えない。
クソ、一体どうすれば……。
最初のコメントを投稿しよう!