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俺はため息をつき、手を合わせる。……アンナとユウミの二人に対する、謝罪の念を込めて。
【では、やるとしましょうか】
「……二人とも。本当にごめんなさい」
俺は、なるようになれと、アイコの目の前に表示されるアイコンを押す。
【お二人の身体データをスキャン。AIイラストに落とし込み……完了。ではいきます──】
【AIグラビア、発動!】
その瞬間、アンナとユウミの顔をした、なんか色々と叡智な格好をした女性達が、大量に召喚される。
「ごぶっ!?」
「ごぶぁ!!」
それを見たゴブリン達は、一斉にAIグラビアに群がってゆく。
リアル体より扇情的になっているから、ゴブリン共が興味を唆られるのも無理はない。
──しかし、彼らは知らない。アイコの手により、戦闘プログラムが入力された彼女達は、異様な硬さと、戦闘力を有しており、一瞬の内にゴブリン達を蹴散らしていった。
【ふふふ。叡智な女体でゴブリンを釣り、一気に殲滅。作戦通り、上手くいきましたな、ご主人】
「俺はそれよりあの二人が怖くて仕方ないよ。見ろよ、俺たちの事めっちゃ睨んでるぞ」
彼女らの怒りはごもっともで──俺とアイコは、烈火の面々を救出後、それはまぁこっ酷く叱られた。
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