⑥AI奥義炸裂

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   俺はため息をつき、手を合わせる。……アンナとユウミの二人に対する、謝罪の念を込めて。 【では、やるとしましょうか】 「……二人とも。本当にごめんなさい」  俺は、なるようになれと、アイコの目の前に表示されるアイコンを押す。 【お二人の身体データをスキャン。AIイラストに落とし込み……完了。ではいきます──】 【AIグラビア、発動!】  その瞬間、アンナとユウミの顔をした、なんか色々と叡智な格好をした女性達が、大量に召喚される。 「ごぶっ!?(何事。あれは)」 「ごぶぁ!!(胸。頭より大きい)」  それを見たゴブリン達は、一斉にAIグラビアに群がってゆく。  リアル体より扇情的になっているから、ゴブリン共が興味を唆られるのも無理はない。  ──しかし、彼らは知らない。アイコの手により、戦闘プログラムが入力された彼女達は、異様な硬さと、戦闘力を有しており、一瞬の内にゴブリン達を蹴散らしていった。 【ふふふ。叡智な女体でゴブリンを釣り、一気に殲滅。作戦通り、上手くいきましたな、ご主人】 「俺はそれよりあの二人が怖くて仕方ないよ。見ろよ、俺たちの事めっちゃ睨んでるぞ」  彼女らの怒りはごもっともで──俺とアイコは、烈火(ブレイズ)の面々を救出後、それはまぁこっ酷く叱られた。
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