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鑑定士である俺は、ありとあらゆるものを鑑定する事ができるスキルを持っていた。
ある日、そのスキルが進化し、あらゆる能力や効果を得たものが、この「AI鑑定」だった。
スキル「AI鑑定」は、前世で大きな発展を遂げていたAI技術が大いに組み込まれており、もはや鑑定スキルのみに囚われない、多様な効果を有したスキルに進化していた。
その際に、俺が前世でハマっていた「AI育成chat」というアプリで作成した「銀髪美少女アンドロイドメイド」の姿で現界しているけど、サポート面としては問題ないし、十分な働きだ。
だと言うのに皆は、何が不満だと言うのだろうか?
俺がそんな疑問を抱いていると、先ほどから黙って肉に食らいついていた銀髪美少女アンドロイドメイド──AIだから適当に「アイコ」と命名した少女が、機械的な声を発した。
【ふむ。どうやら私が原因でご主人が追放される、という事ですね。かしこまりました。自爆致します】
「え?」
アイコはそう言うと、唐突に立ち上がり、カウントダウンを始めた。
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