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でないと、また別パーティーに入ったところで、気味悪がられて追放されるのがオチだ。
クロニアさんは、そんな俺の意図を汲んでくれたのか、そっと目の前にソロ冒険者用のクエストを提示してくれた。
「ま、あんたならそう言うと思ったわよ。これ、ビッグトードの討伐クエスト。繁殖期で数が増えてるから、少しでも減らして欲しいって、国から直々に依頼されたものよ。金払いも相当だけど……受けてみる?」
「受けます。ありがとうございます、クロニアさん」
俺はやや涙ぐみながら、ビッグトードの討伐クエストを受ける事にした。
【おや、どうして泣いているのですか、ご主人。泣かした相手は誰ですか。殲滅しますよ私】
「殺意と狂気に満ちたお前のせいだよ……」
と、上目遣いで恐ろしい事を呟くアイコを連れて、討伐に向かった。
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