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ぼくは急に感情が抑えられなくなってエグゼくんを思いっきりアッパーでぶん殴ってしまった。
ぼくが我に返ったときには、エグゼくんは大きな音を立ててバラバラに床に散乱していた。
するとその時、今日、ぼくたちアッパーの中古を買いに来ると言っていた人が倉庫に入って来た。
物音にビックリしていたけどその人は並べられているアッパーを一体一体見て、ぼくの前で止まって顔をじっと見ていた。
ぼくはまだエグゼくんを壊してしまったことでドキドキしていたんだけど平静を装った。
その人は
「あはは、みんな同じ顔かと思ったら、違うんだね。前の経験からなんだか、穏やかな顔のもいれば怖い顔のもいるんだ」
そう言ってぼくを持ち上げて担当者に渡した。
ぼくは白い箱に入れられてその人の家に一緒に帰った。
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