第1話(宮原早希)

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早希「ふぁーいっ!!!?」宮原は気怠そうな顔をして…そう答えるとTV画面に集中し始める。 「事件となったHOTELは千葉市の中心にあるこちらの1室となっており…現在も物々しい状況が続いております」 「付近の防犯カメラの映像には…犯人と見られる人物が映っており警察が行方を追っている模様です」TVからそんなニュースが流れてきて…宮原は少し真面目な顔をする。 数秒後…宮原は「こんな事件もあるんだな?」と呟くと…ダイニングを後にして家を出て行った。それから数分後…家の鍵を閉めた宮原こと宮原早希は…大学へと続く道を歩き始めた。 早希が空を見上げると…この時期にしては珍しい程の風が宮原の頬を掠める。振り返ってみると…こちらを見詰める1人の女が立っていて…何とも言えない表情をしていた。 数秒後…女をジッと見詰める宮原の耳に声が響き渡る。 ??「してんの?…何してんの?」 早希「わぁっ!!!?びっくりしたぁ…何だ?沙苗かぁ?もう脅かせないでよ!!!?」 沙苗「あっははっ(笑)!!!?作戦大成功っ!!!?」沙苗はニンマリ笑ってそう言うと…ピースをする。 沙苗「それよりどったの?あんなとこ見詰めて?」 早希「ん?いやっ何か誰かの視線を感じた様な気がしたんだっ!!!?」宮原は笑いながらそう言うと…歩き始める。 沙苗「ねぇ!?それよりこの前の映画みたっ!!!?」 早希「えっぇえ!!?うっう…うんっ」 早希「心の声(わぁ~何の映画だろう?わかんないよっ!!!?)」 沙苗「面白かったでしょ!!!?特に主人公演じる山崎賢人の熱演がヤバかったよねえ?」 早希「うっうんっそうだね(笑)!!?」宮原は沙苗の話しに適当に合わせながら…大学への道をただ只管歩いた。数十分後……駅に付いた宮原と沙苗は改札口を抜けると電車に乗り込んで…座席に座る。
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