103人が本棚に入れています
本棚に追加
電車から見えたのはいつも通りの変わらない町並みと空だった。そして…電車が大学がある駅へと差し掛かった時の事だ…不意に電車のアナウンスが流れる。
「只今線路内に何者かが…侵入した為電車が緊急停止致しましたっ!!!?お急ぎの所誠に申し訳ありませんが暫くお待ち下さい!!!?」車掌と思われる男性のそんな声が車内に響き渡り…やがて周囲は騒がしくなる。
??「おいっ何なんだよ?こっちは急いでんのにっ!!?」
?「もしもしっ課長ですか?今電車が緊急停止してしまいまして…会社に遅れそうなんですっ!!?」
?「はいっはいっ申し訳ございません!!!?」車内ではそうした声が多くなり…宮原と沙苗も何が起こったのかわからないという表情でスマホをいじっていた。
沙苗「やばいっ遙華に連絡しとかなきゃっ!!!?」
早希「今日何か?あったっけ?」宮原は不思議そうな顔をして沙苗に尋ねる?
沙苗「何か?って3人で一緒にランチ食べようって約束してたじゃん!!!?」
早希「あっははっ(笑)!!!?そうだったかなぁ?」数十分後…トラブルは案外早く…復旧し電車が動き始める。
こうした現象が起きる少し前のこと…棒有名大学の駅近くにある…踏み切りでは…とある女が不気味に笑いながら…歩いていた。女は遮断器が閉まってカンカンカンっという音が鳴っているにも関わらず…線路内に侵入し民家の中へと向かって歩いていた。よく見ると女の手には血の付いたナイフが握られており…その様子をカラスだけが凝視していた。
最初のコメントを投稿しよう!