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翌朝は―――
夕べ寝付けなかったせいでいつもよりもだいぶ遅い起床になった。
それでも雅也君よりは早く起きられたので、彼が寝ている間に朝食を作った。
かと言って、冷蔵庫の食材はとても豊富…とは言えなかったので、冷凍してあった食材を解凍したりしてあり合わせのメニューだった。
そのうちに雅也君が起きてきて、まだ寝ぼけたまま朝食の匂いに誘われるようにキッチンにやって来た。
「おはよう」
私が言うと目を雅也君はあくびをしながら返事をした。
長旅の疲れが残っているのだろう。
「ごめん、起こしちゃった? もっとゆっくり寝ててよかったのに」
「ん―――、でも腹も減ったし、いい匂いするし。望愛が作った朝メシ食いたいし。食ったらもうひと眠りしようかなぁ、いいか?」
雅也君はそのセリフを言う間にもあくびをもらした。
「いいよ、ゆっくり休んで。もうご飯食べられそう?」
雅也君は食べると返事をした後、一度洗面所へ行ったのでその間にテーブルに朝食を準備した。
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